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歴史・地理・旅行記
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時代を見通す力


副島隆彦
¥ 1,680 通常24時間以内に発送
★★★★

時代を見通す力
著者は日本人の孔子像と中国人の孔子像が全く違うと冒頭で説明し、日中の考え方にはギャップがあると説く。このことは、中国人と接した経験のある人ならば誰でもうなずけるのではないだろうか。 また「義」という日本人がをずっと大切にしてきた日本の美学をアメリカは戦後様々な手段と仕組みによって解体したと説く。 最後には、日本は特にここ最近ユダヤ系金融資本主義に振り回され、その結果現在のの日本を作り上げてしまったのだから、そのグループと距離を置き、中国を大切と手を携え、アジアを拡大していくことがこれからの日本の進むべき道であると結ぶ。 また、別の分野の話として、幕末から現代に至るまでのロックフェラーとロスチャイルドの覇権争いについても、実にわかりやすく説明されていて、このことを頭に入れて金融などの世の中の動きを見ていくとより理解が深まると思う。 最後に、現在の金融危機や恐慌の可能性に興味のある方は、副島隆彦著「恐慌前夜」 を是非、読まれたい。 その他、その観点から参考になる本として、ソロス著「ソロスは警告する」、ラビ・バトラ著 「2010年資本主義大爆裂! 近未来10の予測」、恐慌論...

シュリーマン旅行記清国・日本 (講談社学術文庫 (1325))


H.シュリーマン 石井和子
¥ 840 通常24時間以内に発送
★★★★★

シュリーマン旅行記清国・日...
不景気だし最近いいことないな、誰かに肯定されたいな、と思ったので「そうだ、日本と日本人を褒めてる本を読もう!」と思い、読んだ1冊。目的達成。シュリーマンに褒め倒され、元気になりました。 でも、今の私たちじゃなくて幕末時の日本人を褒めてるだよな、と思うと反省のほうが多い。この頃の日本人と今の日本人は別ものです。それが何故かはもちろんこの本に書いてないし、この本の感想にはならないのでパスしますが、二十歳以上ならば各々考えてみたほうがいい。 ところで、この本をタイムマシンと書いている方がいますが、その通りです。当時の日本人の生活や風俗をとても生き生きと描いている。 とは言え、観察者が外国人であるため首を傾げる記述もあり、江戸期がかなり遠くなったことから事象のアレコレが少しわかりにくかったりもします。求めるものが「理解」であるなら、幕末期や江戸風俗について書かれた本を並列して読み進めることを勧めます。 翻訳ものとしてはとても読みやすい、平易な文章なので、歴史好きならばオススメです! あのシュリーマンが幕末の日本を訪れていたなんて・・・ まず、そのことに素直に感動です。 そして、幕末の...

大空のサムライ〈上〉死闘の果てに悔いなし (講談社プラスアルファ文庫)


坂井三郎
¥ 924 通常24時間以内に発送
★★★★★

大空のサムライ〈上〉死闘の...
この本は戦記というジャンルを飛び越えてもまさに「名作」だと思う。ただ単に戦闘機の性能や空戦の体験だけではなく、戦友との悪ふざけやら思い出、そして坂井氏自身の精神などもこと細やかに書かれているのでより臨場感があふれている。戦記はちょっと・・・という人にも是非読んでもらいたい。戦争の大局での勝敗に関係なくひとりひとりの兵士がいかに命がけで戦ったかがよくわかるはずだ。 ご存知かもしれないが、これは世界各地で出版されているそうだ。戦後連合国だった国の人はこの本を読んで、日本人は非情だという戦時中のイメージが無くなったとか。坂井三郎氏、サムライ。この偉大な軍人の書いた本に救われました。 たまたま、仕事で行き詰まり精神的にかなり辛いときに手にしました。 戦時中とは違い、会社での命のやりとりではない場面ですが、 現代には現代の、その人にはその人なりの悩みや葛藤があると思います。 そんなときに読んだので、115ページの文章に目が吸い込まれました。 「まず事故(ピンチ)に直面したとき、第一になにをなすべきか。 それは何をさておいても、落ち着くことである。<しまった、しまった>と、 過去を恨...

垂直の記憶―岩と雪の7章


山野井泰史
¥ 1,575 通常24時間以内に発送
★★★★★

垂直の記憶―岩と雪の7章
数年前から山岳小説に興味を持ち、何冊か読んできましたが、久々に面白い山岳本に出会いました。 山野井泰史氏は、登山界では非常に有名な方です。 全編、興奮しながら一気に読了しました。 各章の間にあるコラムも、山野井氏の人柄や日常が垣間見え、温かみがありました。 文章が稚拙だと仰る方がいらっしゃいますが、本業がクライマーなのに、これだけの文章を書ける人がいるのだと、私はむしろびっくりしました。 私はこの本を読み、幾つかの疑問点を感じました。クライマーとしてのプライド、価値観は人それぞれだと思いますが、自己満足でクライミングする人、或いは社会に自分の存在を知らしめる満足感でする人。様々、文中で苦労の末、下山し最終章での夫人を残し、先に自分が下山する。とありますが、その際に夫人の生きている姿を最後では無いかと写真に撮る行為はどうしても理解が出来ません。私ならば妻がその様な状態になってしまったなら、最後まで傍にいて付き添い下山に全力を尽くし、最悪の場合は一緒に死ぬことを撰びます。また、下山しギャルツェンに会えた時も作者は登頂した事を最初に伝えていますが、それも私ならば妻の救助が最優先ではな...

大空のサムライ〈下〉還らざる零戦隊 (講談社プラスアルファ文庫)


坂井三郎
¥ 924 通常24時間以内に発送
★★★★★

大空のサムライ〈下〉還らざ...
392ページ あとがきに代えて、を読み丁度悩んでいた今の私を勇気づけてくれました。 「戦いの常として、こちらが辛い場合には向こうも辛い。 辛い、辛いと思っているときには戦闘は互角である。 むしろこちらが勝っている場合が多い。その辛い最後の一瞬を、 必ず勝てるという信念で頑張り抜いた人が、空中戦においても敵に勝つ人 であって、その苦しい最後のときにヘタばった人が、必ず落とされる運命にある。」 これは、サムライが空戦に学んだ己制御として、 巴戦で敵戦闘機と一騎打ちをする際に、最後に頼れるのは 自分自身のみであることを振り返っているくだりです。 もはや精神論以外の何物でもなく、今時・・・なのかもしれませんが、 私はそうは思いませんでした。これは自分を信じること、頑張り抜くこと、 その先に道が開けることの真理だと思います。 辛いときこそ、冷静になるべきだとは、いろいろな悩みを抱える現代の社会人 にも、きっと勇気や救いの一言となると思います。 戦争を美化することでもなく、むしろその虚しさをサムライは伝えています。 戦記というよりは、もっと深い心構えを教えてくれる本です。 ...

河童が覗いたインド (新潮文庫)


妹尾河童
¥ 620 通常24時間以内に発送
★★★★★

河童が覗いたインド (新潮...
十年以上前、友人にインドに出張へ行くと伝えると、小さい頃インドで暮らした経験のある友人の奥様から推薦されたのがこの本。往路の機内で読み始めました。 インドがすっかり気に入ってしまった私は帰国後に数十冊のインド関連本を片っ端から読みましたが、最初に読んだ本書に勝るものはない。友人の奥様に感謝。 この本を読んで「こんな国イヤだな」と思った人はインドへ行ってはいけません。 この本を読んで「面白そうな国だな」と思った人は一回は足を運んでみましょう。 何よりも先ずは本書を読みましょう!!! 内容が生き生きしている最高のインド本ですよ。 単行本(新潮社,1985年)→新潮文庫(1991年)→本書。 絵を存分に楽しみたいなら、単行本を入手すべきかも。本書のような文庫版だと、ちょっと小さくなりすぎてしまい、物足りない。 『河童が覗いたヨーロッパ』に続くインド旅行記。 前作と同様に全編が手書きである。絵だけではなく文字も。しかし、読みづらいということはなく、むしろ味わいがあって面白い。ただ、本書の場合には文字が小さすぎるような気も。 前作と違うのは、ホテルの部屋に限らず、寺院や街の様子も...

冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界バイク紀行 日経ビジネス人文庫 (日経ビジネス人文庫)


ジム・ロジャーズ
¥ 800 通常24時間以内に発送
★★★★★

冒険投資家ジム・ロジャーズ...
この本に出会うか、出会わないかで、人生は大きく変わるだろう。 ぜひ皆様に読んで欲しい一冊です。 http://ryogarden.com/blog/著名投資家ジムロジャーズのバイクでの世界一周を描いた紀行文。著者は冒険投資家を名乗っているので、紀行文と呼んでは失礼でしょうか、冒険記と紹介するほうが喜んでもらえるかもしれません。 投資本を読み漁っていた時期がありましたが、投資家の紀行文を読んでもしかたないかな、知りたいのは引退した投資家の旅の記録なんかじゃなくて投資手法なんだよなんて感じもあって長く手が伸びませんでした。 でも、それは間違いでした。 この本には、ジムロジャーズの投資の真髄が詰まっています。そう、こんな話が聞きたかったのです。 ジムロジャーズは、旅先で様々なものを見聞きし、歴史的・地理的観点から思索を続けます、そして長期的な視点からいいものを安く買っていく。安いだけではだめで、長期的な好転の兆しが必要だと彼は行っていますが。 ジムロジャーズが「投資本」を書くとすれば、結果としてこういうスタイルを採らざるを得なかったのです。 この本は、優れた投資本であると同時に、優れた歴...

心臓を貫かれて〈上〉 (文春文庫)


マイケルギルモア
¥ 700 通常3〜4日以内に発送
★★★★★

心臓を貫かれて〈上〉 (文...
少し前に売れた本に「Itと呼ばれた子」という本がある。 実母から壮絶な虐待を受けた被害者の一人称で綴った本だが、あれと同じこれでもかというえぐい暴力や虐待の露悪を期待して読んだ読者は裏切られると思う。 この本で著者の兄弟たちが受けた虐待は、いってしまえばありふれている。 単純な殴打や打擲やベルトでの鞭打ち(勿論それ以外の陰湿なものもあるが)……確かに酷いが、それほど異質かつ異常なわけでもない。 だが、怖い。 恐しい。 たとえば井戸を連想してほしい。 残虐を極める虐待の細部をリアルにグロテスクに詳述した本が無数の虫がうぞうぞ蠢き回る井戸を覗き込む行為だとしたら、この本は深く暗く底知れない井戸を覗きこむのに似ている。 闇を這う虫は肉眼では捉えきれず、底で蠢く気配だけが伝わってくる。 ただ、深く得体の知れない闇だけが広がっている。 その闇は底知れず、どこまで続いてるかわからない。 どこまで遡れば終わるのか、憎悪が取り結ぶ血の連鎖の終着点はどこか、まるっきりわからない。 だからこそ、怖い。 子供、両親、祖父母。 一体この井戸はどこまで続いてるのだろうか。 そう考えさせてやまないノンフ...

心臓を貫かれて〈下〉 (文春文庫)


マイケルギルモア
¥ 740 通常24時間以内発送
★★★★★

心臓を貫かれて〈下〉 (文...
全米に死刑論争を巻き起こした殺人犯の弟である著者が、愛憎入り乱れる家族の関係、何代にもわたって家族が隠し持ってきたトラウマの歴史にまで遡って、いかにして兄が殺人者になっていかなくてはならなかったかをひも解く、ノンフィクション小説です。 ゾッとするようなアメリカの闇の部分が克明に描かれています。 キリスト教国ならではの価値観の問題(人間の自然な欲求を押え付けようとするキリスト教の狭量や不寛容がひきおこしてしまうのであろう若者たちの破滅的行動、オカルト的恐怖とつきまとう罪の意識、自殺願望、犯罪への衝動…) 呪われた家族の歴史(これもまた罪の意識が引き起こす連鎖的恐怖が原因なのではないか?) アメリカ社会の複合的な病弊(愛情の枯渇と虐待の連鎖、家庭の崩壊とアイデンティティの喪失、バックグラウンドや人種による階級社会、銃と暴力、刑務所のモラルの問題、等々) 恐ろしいのは、この話が特別な人たちに起こるべくして起こったのではないということ。 どれだけ多くのアメリカ人の家庭が似たような地獄を密かに抱え持っているのか? と同時に、自分の生き方、子供との関係、親との関係について、考え直させられる作品で...

朝鮮紀行―英国婦人の見た李朝末期 (講談社学術文庫)


イザベラ・L.バード
¥ 1,733 通常24時間以内に発送
★★★★★

朝鮮紀行―英国婦人の見た李...
日本に併合させられる直前の朝鮮を記録した本としては第一級のものです。 第三者のイギリス人夫人が経済も産業も破綻し 人心も離れた国家を見たままに描写していまして 冷静かつ緻密な文章はいながらに当時の朝鮮を実感できます。 完全に男尊女卑の社会は著者に嫌悪感を持たれたらしく 微妙に感情的に描かれている感じを持ちました。 そしてその感想も最もだと思えるほどの当時の韓国人女性の無残な状況です。 海峡を隔てただけでまったく日本と異なる社会となっている異国の社会。 日本が併合して同化政策を取ったとしても最初から無理だったことでしょう。 関東大震災のデマがどうして信じられたのかわかるような気がしました。 ただ、完全に経済も産業も壊滅的な状態の国家では 他国の植民地にならざるを得なかったのではないかと・・・ それを痛感する一冊でもあります。 李氏朝鮮の貴重な写真、イラストが掲載されています。 現在のソウルの写真と比較してみると興味深いです。1894年から1897年に英国女性が実際に目で見て書かれたもの。 私がこの本を読みたく思ったのは、昨今よく出されている、いわゆる反韓モノの存在を知り、いろいろそ...

ベトナム戦記 (朝日文庫)


開高健
¥ 546 通常24時間以内に発送
★★★★★

ベトナム戦記 (朝日文庫)
まだ少年と言える時代に読んでしまった。戦争とはいったい何なのか?など考える余裕などなかった。 「ベトコン少年、暁に死す」の項を読まなければ良かったと後悔しつつ読み続けた。胃の辺りが石を飲んだように重くなって、目には涙が浮かんできたのを今でも覚えている。 開高健先生は、私にとって人生の師と勝手に決めているのですが、この本の内容は中学生の私にとっては厳しすぎたと思う。 今、子供にも開高先生の小説を読むように勧めているが、この本はもう少し後にしようと心に決めている。 「ベトナム戦記」という本の存在だけは知っていたが、ようやく手にとって読んだ。 これは、開高健氏のベトナム従軍記です。いままで戦争に関する本はいくつか読んだが、「ナンバー・ワン」です。 ベトコン少年の公開処刑を書いた「ベトコン少年、暁に死す」の章から最前線に赴く後半の章は、臨場感があって、実際に開高氏と一緒にいるような妙な感覚になる。一流小説家である開高氏の文章の力だろう。 この本のなかで「ベトコン少年、暁に死す」の章は特に凄い。凄くて深い。「戦争」や「人間」の存在そのものの本質をわしづかみにするような迫力ある文章である。...

ゴーマニズム宣言SPECIALパール真論


小林よしのり
¥ 1,680 通常24時間以内に発送
★★★★★

ゴーマニズム宣言SPECI...
呉智英は「ゴー宣は漫画じゃない」と謂い、小林よしのりは「既存の漫画とは違う枠組みなんだ」と反論する。この争い自体は不毛では無い。つまり、呉は「漫画表現としての面白さが無い」と謂いたいのではないだろうか。 僕はなるべく、ゴー宣シリーズを「漫画表現として」読むように心がけてきた。ゴー宣には、漫画としての決定的なジレンマを抱えている。それは何か? それは思想の論理としての正しさと、漫画表現としての面白さの鬩ぎ合いだ。論理としての整合性を求め過ぎると、漫画として面白くなくなってしまう。かと謂って、漫画表現の面白さを追求すれば、根拠の無い印象批判となってしまう。だからこそ初期のゴー宣は、ギャグで描くような作品が多かったのではないか。思想としての責任を取るか、娯楽としての責任を取るか、この作品を描く事は常にそれとの戦いである。 このバランスを取り続けるのは、もう不可能なのではないかと思う。初期のように、ギャグ漫画としての本分に帰るか、若しくは印象批判を続けるしかなくなってしまうのではないか。純粋に論理としての面白さを突き詰めるならば、文章に敵うものは無い。漫画表現論が盛り上がっている今、こ...

話し言葉で読める「西郷南洲翁遺訓」 無事は有事のごとく、有事は無事のごとく (PHP文庫)


長尾剛
¥ 540 通常24時間以内に発送
★★★★★

話し言葉で読める「西郷南洲...
西郷さんは著書を残さなかった。本書は南州翁遺訓を基盤として、おそらく著者が懸命に研究し、調べ上げた西郷さんの逸話等をうまく結合したものである。文章も語りかけられているような書き方がなされており、遺訓と逸話等の結合と相まって非常にわかりやすい。西郷さんの本当に純粋で徹底した思いが直に伝わってくるようである。ただ、個人的に惜しいと思うのは原文が記載されていないところである。遺訓を直訳した本ではないので、完全なる合致は無理であるが、原文があると、更に完成された遺訓解説書となるのではないだろうか。「西郷隆盛って、こんな人?」というのが最初の感想です。 尊敬される西郷さん、大人物の西郷さん、親しまれる西郷さんと共に、 政治家、軍人、策略家、維新の功労者の西郷隆盛で、 「先生」のイメージが重なりませんでした。 しかし、誰が語ったのではなく、何が語られているかに目を向けると、 「は・はぁー、」と敬服しきりです。 長尾氏の筆力でしょうね、今日同時に生きていらっしゃる方から お話をうかがっているようでもあります。 ここではまさに西郷「先生」です。 漢文になるとニュアンスもことなり、原文も読んでみたいと...

ドキュメント 戦争広告代理店 (講談社文庫)


高木徹
¥ 650 通常24時間以内に発送
★★★★★

ドキュメント 戦争広告代理...
民族紛争には、常に当事者にとっての義は(あくまで当事者からの視点ではあるが)絶対 善として存在するが、それは対立者にとっては悪魔的に悪である。だからこそ問題の軟着陸 が難しく、問題が泥沼化してしまうことが多い。ただ、もしある一方の視点だけが報道され、 対立者の視点・主張が一切シャットダウンされてしまったとしたら---- 本書ではその「もし」が現実に起こり、セルビアが国際的な「ならず者」へと転落していっ た舞台裏を克明に描いている。こうした事例はこのユーゴ紛争だけでなく、我々の日常接して いる報道にも頻繁に見られる(例えば小泉首相時代、対立者を抵抗勢力と決めつけた報道等) そういった意味で新聞やTVの報道を鵜呑みにしてはいけない事を本書から学びました。 何よりも、本書を読んでボスニアに絶対的な善など無いのだと気付かされます。まだ著作数の 少ない作家ですが、今後要チェックと思いました。NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」を思い出しました。 ルーダー・フィン社のジム=ハーフ氏らは、徹底的に、クライアントの利益のためにPR会社としてプロの仕事をしたのだと思います。24時間体制は当た...

九龍城探訪 魔窟で暮らす人々 -City of Darkness-


吉田一郎 尾原美保
¥ 3,675 通常24時間以内に発送
★★★★★

九龍城探訪 魔窟で暮らす人...
「一度入ったら出られない」「魔窟」「秘密結社の巣窟」といった都市伝説(特に日本で)で彩られたこの地区が実際どのような所だったのかがよく解ります。 この本から感じられたのは、都市伝説のイメージとは違い、普通の人達が人並の生活や仕事をしていたということでした。あの建物群の異様さばかりを取り上げるマスコミや本がほとんどのの中、実際に住む人達の生活ぶりを主題に取り上げている所がこの本の魅力です。九龍城を被写体とした写真集を多く見かけるがその多くは廃墟としての九龍城であり破壊と荒廃のモチーフに彩られているが本作品は住人の生活の場としての九龍である。しかし、生活を被写体とすることによって九龍城の闇はますます深くなり混沌はリアルな精気を帯びてくる。住人は九龍城の部分であり九龍城の化身としての住人である。これはあの「クーロンズゲート」の実写版であり同ゲームのファンは必見の作品である。 九龍城砦に惹かれる人は多いだろう。そしてその魅力は、九龍城の持つ謎めいた雰囲気によるところも大きいと思う。しかしこの本は、伝説の魔窟の内部で営まれていた「普通の市民生活」の詳細な写真とレポートだ。写真作品としてな...

フィガロジャポンvoyage 北欧のあったか暮らし (HC-MOOK)



¥ 880 通常24時間以内に発送
★★★★★

フィガロジャポンvoyag...
フィガロの旅特集が大好きなのですが、特に北欧好きでもないのに買ったところ、やられちゃいました。 フィガロジャポン本誌では、旅の特集とともに必ずブランドショップやトレンドの紹介があり、共働き・子持ちで、毎日何かしら戦っている気がしてならない?私には「現実味」のない世界をのぞくようなものですが、北欧のこういうゆったりとした、気持ちいい暮らしがうらやましかった。 話題のレストランや、ショップを忘れずにたくさん掲載、旅行のおともに最適かと思います。 旅行に行けない私も、眺めて楽しんでいます。

LOVE&FREE―世界の路上に落ちていた言葉


高橋歩
¥ 1,365 通常24時間以内に発送
★★★★

LOVE&FREE...
高橋さんが旅の中で感じたこと、気づいたことをまとめたフォト詩集。 刹那的に感じたものも含め、詩の内容の殆どは彼の人生哲学。 世界を旅した実体験が彼にあるからこそ、一つ一つの言葉に多くの読者が共感するんだ と思う。 この日本の中には、不自由でも日々人生を一所懸命生きている人がたくさんいる。 そんな彼らにとっては、高橋さんの言葉はひどく無責任な独り言なのかもしれないし、 その言葉の一つ一つが癒され、励まされる人生のバイブルなのかもしれない。 私は後者の人間を一人知っているけど、彼女はこの本を3冊持っていて、いつも手元に 置いておきたい大切な本なんだと言っていた。 私には彼女ほど高橋さんの言葉の魅力はわからなかったが、彼女のような人がいる以上、 高橋さんの本はこの世になくてはならない本なんだと思う。表紙みて買っちゃいました。世界中みてきたわりには文章がすくないような。でも書いてある言葉よんでじーんとくるのもありました。あと本読めばわかりますが、僕も喫茶店行くようにします高橋歩さんという人が、世界を旅して見つけたこと、言葉が載っています。 かっこいい言葉、いろいろな国の写真。 普段の生活...

アースダイバー


中沢新一
¥ 1,890 通常24時間以内に発送
★★★★

アースダイバー
東京の古層に眠る縄文の記憶。久しぶりに読み終えるのが 惜しい本と出会いました。 東京を支えるエネルギーを今でもこのように引き出せるの が驚きです。本書を読んで感じるところがある人とない人 の両極端が存在すると思いますが、私によっては素晴らしい 本でした。思想家と言う肩書きを持つ著者が 縄文時代の古地図と現在の地図を重ねた 独自の地図を元に東京を歩きその感想を書いたこの本。 色々な発見と共に、思想家という人は なんと創造力の豊かな人たちなのだろうと驚いた。 大地と平地が入り組んだ街、東京。 この本は 東京は徳川家康が入植する前はただの荒果てた土地だったと、 昔の日本史で習った事を 思い出させてくれた。 今は、アスファルトに囲まれた都市だけれども、 小さいながら昔ながらの風景を残していて それは案外近くにあるって事に気がついた。 江戸、東京。 この二つの文化は繋がっていないように見え 実際は繋がっていて、 それも深い関係がある。 現在の東京都庁のあるあたりの十二社物語は 本当にダイナミックで今度、訪れようと思うほど、 東京の歴史の深さを再認識できた。 出てくるのは「渋谷」、「...

インド旅行記〈1〉北インド編 (幻冬舎文庫)


中谷美紀
¥ 600 通常24時間以内に発送
★★★

インド旅行記〈1〉北インド...
限られた時間とガイドにアレンジされた旅程の記録。 ガイドの寺院や城に関する説明や宗教、歴史の解説は地球の歩き方インド編にプラスして持っていけば、理解が深まる。 しかし、インドに行ったことのない人にはほとんどイメージできないものばかりで、万人向けとは言い難い。 インド旅行の経験者がインドを思い出しながら読むにはなかなか楽しい。 評価こそ低いものの、ガイドや現地の人の生活や日々の思いなどは読む価値のある部分だと感じた。旅の楽しさも感動も全く伝わらない一冊。彼女がインドで出会う事柄への感想は『汚い、不衛生、まずい・・・』。そんなことは行く前からだいたい想像ついただろうに それ全部ひっくるめた混沌がインドの魅力じゃないの?と言いたくなる。一体何しに行ったんだか。キレイな環境でのんびりしたいのならリゾート行けば良かっただろうに。無理するから・・・。笑えない文句や愚痴ばかりでタチの悪いおばちゃんクレーマーというかんじ。こんな人とは一緒に旅したくね〜。なにげなく本を手に取った時、中谷美紀さんが 本当にインドを一人旅!?とびっくりしました。 誰もが一癖あるというインドなので。 実際は、バックパッ...

極楽タイ暮らし―「微笑みの国」のとんでもないヒミツ (ワニ文庫)


高野秀行
¥ 630 通常24時間以内に発送
★★★★★

極楽タイ暮らし―「微笑みの...
著者の比較的初期の作品。あまり高野氏らしさが出ておらず、ファンとしては物足りないかも知れない。 しかし、タイについての著作としては充分にハイレベル。 著者がタイ・チェンマイ大学の日本語講師として働いていた頃の思い出を語ったもの。学生たちとの交流を中心に、タイの文化や政治について紹介されている。禁煙推進のためにドラマの喫煙シーンにモザイクをかけてしまったり、学生の卒論から対日感情を推し量ったり、どれも豊かな経験と鋭い視点を感じさせ、読んでいて勉強させてもらったという気になる。 タイを知るための入門書としても役に立つ本だろう。 タイ人の気質が書かれた本です。タイ人がいつも笑顔なのにはウラがあったり、他人を干渉しなかったり、この先タイに行く機会があったらとても参考になりそうな記述が満載でした。 タイに行こうと思っている人はこの本を読んでから出国することをおすすめします。20年前たずねたバンコクの思い出をなぞりながら読みました。あふれる笑み、のどかな人々の表情、いいなぁと思っていました。20年の歳月を経て、あの時の感慨とは異なる「いいなぁ」を思います。顔つきはどこか、遠くの親戚のよ...